カーテンを閉めて暗い部屋 雨が上がって外は静か ソニックとテイルスはもう眠っていたが ナックルズだけはまだ起きている ベッドに横になって、ぼんやり天上を眺めながら 昼間言われたことを考えていた 「おまえはもう1箇所に留まるべきガーディアンではなく――」 ただの 一ハリモグラ… グレイラインはあの後、ナックルズに延々説教したあげく、 雨が降り出したらソッコーで逃げて行ってしまって、 その言葉の真意は分からず終いだった 何かすっきりしないまま ウトウトと寝入り始めたちょうどその時 ベランダのガラスを叩く音が カーテンに映る大きな耳と翼のシルエット ルージュだ ナックルズはベッドから身を起こして 窓を開けに行く …なんの用だよ。 見て、凄いわよ! ルージュが指差す先には満天の星々 降り続いた雨で大気が洗い流されて 昨日一昨日よりもずっと強く輝いている ナックルズにとってはそれほど珍しい光景ではなかったが、 都会で暮らすルージュはこんなに多くの星を見る機会は滅多になく、 まるで何万個もの宝石を見つけた様に、とてもハイになっていた ねえ、飛ばない? エ なっ 待て、グローブ早く ほら! ルージュはナックルズの手を引いてグングン上昇していった 手を伸ばせば星に届きそうなほど高く まばらに灯る島の明かりも、空から見ると星の様 |
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ルージュがある一方向に耳を向けて、 急に表情を曇らせた あのハープの音が聞こえる… グレイラインまで来てるの…! あ? オレにはオマエが羽ばたく音しか聞こえないぞ …… 耳の大きさの差は仕方ないわね… でも アンタも一度聞いておくといいわ 地上へ降りて羽ばたきを止めると やっとナックルズの耳にも聞こえてきた 明るい調子の中にも どこか憂いを感じさせる曲だ 確かにグレイラインは来てるが、 この音と何か関係あるのか? …来てるの知ってたの? 会ったの!? (迫) いや、会ったけど別に何も… (引) |
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まあいいわ。 これはグレイラインが持ってたハープの音よ アタシが島に行ったときには違う曲を弾いてたけど 弦が二列あって独特な音だったから、間違いないわ …あいつ楽器なんかやるのか… 島を置いて出てくるなんてどういうつもりかしら…? マズイ。 グレイラインの話になったらルージュの機嫌が悪くなってきた どうにかして話題を変えないと… ァ…ええっと… この間チビに泣かれただろ あの後どうしたんだ? 逃げて悪かったかなーって思ってて… そうなのよー! 大変だったんだから! 夜空の遊覧飛行でやっと許してもらって… ♪っ 悪いと思ってるんなら、 その時の続きしてくれる? つづっ/// しまった!と思っても もう遅い もともと自分の口から出してしまった話題だ |
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…ああ。 | ||
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どうしてこんな事になったんだか オレがここに来たのもそうだ 全部あいつに狂わされたんだ あいつに… |
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