【3】

「警備機から逃げずに留まるなど、
 どんな度胸のある奴かと思ったら
 まさかこんなチビっ子だったとは…」


侵入者として拘束された子トカゲが連れて行かれたのは
客室とは名ばかりの狭い部屋だった

怖そうな中年男に面と向かい
後ろからは赤と青のロボットに見張られて
子トカゲはすっかり縮こまってしまっていた


「アイアンナイツを出すまでもなかったな…
 まぁいい。オヌシ、名前は?」

ピュウバート・・・聞こえーーん!! もっと大きい声で!」

「ピュウバートぉ!」

「よーし。じゃ次、誰かに言われてここへ来たのか?
 危険物とか持ち込んでないだろうな?」

「…? わかんない…」

「事前の身体検査ニおいて、この者は身に着けてイる
 衣類の他には何も所持していなかったそウです.」
【6】
メタソニ! メタナコ!
   改造済!

【6】
反転コピー万歳! オーイエ〜
「ふむ… どっかのスパイでもない、か…
 じゃー次、どこから来た?」

「ん んと、めがさめたら川にいて…
 そのあと森のナカあるいてたら まぁるいのにもってこられちゃって…」

「その前は?」

「そのまえは…スッゴクさむいトコにいたきがするけど
 よく わかんない…」

「よく分かんないって、住んでた場所は?」

「わかんない…」

「行こうとしてた所とかは?」

「わかんない…」

「あのな、さっきから分からん分からんばっかりじゃ仕様がないじゃろ!」

「だって…わかんないものはわかんないんだもん…」

「…はぁ… どうしたもんかなぁ…… っとぉ
 そもそも何でワシが迷子の相手をしなきゃならんのだ!?」

「ドクターが連れて来させタからっス.」

「っっ…;
 ああもう休憩じゃ休憩!! "ピッ" 侍女長!」


 "お呼びでございマスか?"


「コーヒーを。 あと、チビっ子にジュースでも出してやれ」

「あっ えと… ボクもコーヒーがいいな…」

「あ〜ん? ずうずうしいヤツじゃのう
 後で苦いとか言っても替えてやらんぞ。
 さっきの取り消し コーヒー2杯じゃ」


 "かしこまりマシた" 


頼んだコーヒーは それから1分と経たない内に運ばれて来た

侍女風のロボットがドアを開けて入ってきた瞬間から 部屋中にいい香りが漂う


「イタダキマス………  !! オイシイ〜!」

「おっ、子供のクセにこの味が判るのか!
 これほど美味いコーヒーは他にないじゃろ!」

「そうだねぇ、なかなかないかもねぇ…
 ね、このコーヒーどうやって入れたの? なんかトクベツなコトしてるの?」















「なんじゃ小僧、コレを作る所が知りたいのか?」









「しりたい。」














子トカゲの真剣な眼差しが
エッグマンの自己顕示欲を刺激する














「…いいじゃろう 来い!」
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