CHAOTIX vs. N-WEB

【1】


「今回は久々に良い仕事が出来たな」
「これで今月もなんとか乗り切れそうだぜ…」


日が暮れたばかりの街角の雑踏の中を
仕事を終えた探偵達が歩いて行く


「つぎのおしごとは いつ〜?」
「ぅあぁ… それ言うなー; って!」

ベクターに誰かぶつかった

「おうおうおう! テメェどこに眼ェつけてやがんだァ!?」

「あァ? でけぇ図体しやがって、やンのかぁ!?  エ…
 おわ――――!! ベクター!
ノイグ!? おぉ――――!!

ぶつかったクモ男とベクターは 顔を見合わせるなり驚きの声を上げた


「…だれ?」



聞けば、ベクターとノイグは昔 家が近所でよく遊んだ仲だったという.
懐かしい友との再会に ふたりとも少年のような顔に返る

「そのツラじゃ相変わらずモテてなさそうだなぁ.」
「そっちこそ、連続告り玉砕記録更新中なんだろ.」


 ……

 ははははははははは.

ふたりの乾いた笑い声が響く


「ん〜、と〜ってもなかよしだったんだねぇ〜」
「自分には、とてもそうは見えないが…」

「ところで、後ろのふたりは?」
「コレ? オレの仕事仲間.
 こっちのスリムなカマキリ女がジーンで、
 こっちの見たまんま固そうなのがアーマー.」

「ヨロシク.」「どうも.」

「… ノイグが1番弱そー」(笑)

「それでも我等『チーム・エヌウェブ』のリーダーなんだよ.」
「しかも『トラップマスター』なんて称号掲げてるのよ. 笑っちゃうでしょ.」
「おいおいおい;」

「オレ今 私立探偵やってんだ. なんか困った事があったらいつでも来な! コレ、名刺な.」
「いきなり営業かよ. へ〜、カオティクス探偵事務所…」

「カオティクス探偵事務所は、オレ様こと所長のベクター、
 尾行 潜入 何でもござれの冷静忍者エスピオ、
 タダのマスコットじゃあないチャーミーで構成されている!」
「我々プロが如何なる依頼も迅速、且つ正確にこなす事を約束する.」

「でもねー、いらいがすくなくて、まいつきかつかつなんだー…」「チャーミ〜!;」
「そっかー… 辛ぇんだなぁ…」(哀視線)
「があぁぁぁ;;」



その後も思い出話は盛り上がった
ふたりともかなりの悪ガキだったようである


今までは和やかなムードだったが
ある遊びの話が出た辺りから暗雲が立ち込め始める

「罠を張るチームと、それに引っ掛からないように探すチームに分かれてやるゲームがあってな、
 その中でも オレ様はサーチチーム、ノイグはトラップチームのそれぞれ成績トップだったんだ
 個ジン成績は… ノイグが引越して引き分けのまま終っちまったけどな.」

「なんか おもしろそ〜!」
「遊びを通じて互いの能力を高め合う…. 良い話だ」

「オレがその遊び思いつくまで ベクターってスゲェパワーバカだったんだぜ〜
 いま探偵なんてやってけるのもオレのおかげみたいなもんだよ.」
「オマエだって最初はどーしようもないヘタクソだっただろ!
 いま『トラップマスター』とか名乗れるのは オレ様が磨いてやったからだ!
 …オマエにリーダーが務まる位だし エヌウェブってチームも
 ソイツらも大したコトねぇんだろ!」
「っだとテメェ. そういうのはオレらの実力見てから言えっつーの 
 カオティクスだかなんだか知らねーけど
 ガキとニンジャマニアでなにができるってんだよ!」



いい思い出話だったはずが なぜかそれぞれのチームの話へ飛び火
双方ともけなされて黙っていられる性格ではない

メンバーはちょうど3対3… どっちのチームが優秀か、勝負だクモ野郎!!」
「受けて立つぜワニ野郎ー!!」
【1 牙と牙】
でかいヤツと小さいヤツを並べると
どーしてもこういう図になる…;



待って. アタシ達はこれから出勤するのよ. 勝負はまた今度にして!」

「ジーン〜; 水さすんじゃねぇよ!」
「アンタねぇ、遅刻なんかしたらまた顧客の信用が落ちるじゃない!」

「オマエらはもちろんやるよな〜?」
「どうせ言っても聞かないのだろう…」
「あそぶの? あそぶのっ!? ひゃっほーーーぅ♪」

「…っ ヤツらも依頼を受けて動くって点じゃ、商売敵みたいなモンじゃねーか!
 この世界はなぁ、実力のあるヤツが生き残るんだ! それにまだ時間に余裕あんだろー?」
それ以上逆らったら斬るわよ!!
「斬られよーが焼かれよーが これは ゼッタイ 譲れねェ!!
「!!?」

ジーンはノイグのかつてない気迫に押し切られてしまった

「…わ わかったわよ…… もうっ」



【2 角と触角 1】
実は 腕組が描けません

【3 角と触角 2】
ジーンさん…
小顔だから他キャラと並べると遠近感おかしいよう;

アーマー、セリフ少ないネ…


「そんな元気があるんだったら仕事で使いなさいよ ブツブツ…」

(八つ当たり来ませんように…;)


「アーマーとやら、 その額の角……」

「は?」

「……ぅ」
「エ エスピオ 男は大きさじゃねぇよ、な?」

「男の本能だなぁ…」「角の話 …だろ?」
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【オマケ】