スタート1歩目 いきなりノイグの罠が発動した!
「あぁーっ そう来たか!」
「自前糸製でもけっこう掛かるもんだな〜」
「いっ いつの間にこんな罠をっ!?」
「さっきアーマー達が戦ってる間にチョロっとねv おっ先ィ〜♪」
「おのれっ 卑怯なぁぁ!」
「ニンジャに卑怯呼ばわりされる筋合いはねぇYoー」
脱出しようとクナイで網を破り、尻餅をついたエスピオに
チャーミーがトドメの一刺し
「かっこわるい…」
「…来た…」
「あ?」
「数年ぶりにトサカに来たぞ……っ」 *(トサカに来た=とても怒った って意味だヨ!)
その様は、数年前ベクターと出会った頃の
荒んだカメレオンに立ち返ったようだったという…
エスピオのスタートダッシュ、及び最高速は自己新をマークし、
次々降りかかる罠を まるで稲妻の如き疾さでかわして公園を抜けた
(即席の罠とはいえ、あれだけの数をかわすなんて…!)
一方ノイグは、6本腕をワシャワシャ繰り出して壁を登り、
ビルの中ほどに差し掛かろうとしていた
ふと下を見ると、
ものすごい形相で垂直の壁を"駆け上がって"来るエスピオが!
「うっわ 速っ!!」
ノイグはペースを上げたが、見る見る差を詰められてしまう
オマケに 下から手裏剣やらクナイやら ビュンビュン投げ付けられて
内1つが自慢のおシリにHIT!
「ギャッ!!!
テメェェェ なんてコトすんだよォッ;;」
"フシュウゥゥゥッ"
「っク!」
糸を吹き付けてぐるぐる巻きにしても 今のエスピオの猛進を止めることは出来ない!
「なんのっ これしきぃいいいイイ!!!!」
「んムううぅぅぅ!!?」
糸が口に繋がったままのノイグをぶら下げて エスピオは屋上へ一直線!
当然 先に屋上に到達したのはエスピオ.
後の事を考え、体に巻き付いた糸を振りほどきながら走る
ヘッドホンはもう目の前.
しかし、
ノイグの糸は非常に丈夫でシツコイ代物だった
ほどき切れなかったわずか数本が脚に絡まり
激しく前へスッ転んで ツノを床に突き刺してしまった!
(ぬ 抜 け なっっ;)
その隙にノイグが余裕でヘッドホンを持って行く
「はい、イタダキー」
「ああぁ待て; くッ;;」
ノイグは6本腕の間に糸を張り 滑空飛行で空へ逃走した
「ふははははは さらばだー!」
ようやくツノを抜いたエスピオは 屋上の縁へ出て叫んだ
「逃しはせん! 『忍法・ムササビ』!!」
どこからか取り出した風呂敷を背に広げて
四隅をそれぞれ四肢に取り付け 屋上から飛び立った
「なにアレ! ニンジャって飛ぶモノなの!?」
「オレもあんなの初めてみたぜ…」
「ぼくしってる〜! えすぴおのもってるまんがでみたよ〜!」
…マンガ?
一瞬ベクター達の思考が停止した まさにその時
大自然と巨大建造物のコラボ・ビル風がエスピオを襲った!
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あ
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: |
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「おっこちたー!」「修行が足りなかったのね…」
「エスピオーーーーーー!!」
一同はエスピオ落下現場へ急いだ
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