対決は近くにあった広い公園で行うことになった

「…で、なんの勝負すんだ?」

「はいはいは〜い!　ぼくがきめる〜!
　あのあかりのとこまでびゅーんってとんで、またびゅーんってかえってくんのー!」
「???」

「つまり、あの街灯を折り返し地点にした競争がしたいと.」

「FLY対決ってワケだな.」

「えぬうぇぶで　いちばんとぶのがじょうずなのはだ〜れ?」

「1番飛ぶのが」「上手なのは…」（見）

「そりゃ アンタ達よりは上手いけど…
　アタシ飛ぶのあんまり得意じゃないのよね〜」
「むこうが1番を指名してきたんだから、ほらほら.」

「〜〜〜〜〜〜……　　はぁ…」

「相手はあのおっかねえネェちゃんか…　ビビるなよ!」
「べつにー、こわくないも〜ん」

チャーミーとジーンがスタートラインにつく
スターターはアーマー（出番稼ぎ）

「用意…」

「ドン!!」
「びゅ―――ん!!」

勢い良く飛び出したチャーミーは　あっという間にコーナーを曲がってゴール!
それに遅れること十数秒、ジーンもゴールした

「ヨシ!　まずは1勝!」
「こんなのらくしょ〜.」


「あんなガキ相手になにやってんだよ〜!」
「…飛ぶのは得意じゃないって言ったでしょ.」

「ったく〜　赤い死神の名が泣くぜ…」

ジーンの赤い鎌が　音も無くノイグの喉元へ滑り込んだ

「悪うございましたわねぇ、やりたくもない勝負に負けて.
　もっとこの鎌が生かせる勝負なら良かったのにねぇ?」
「ま　まあ、後のオレらが頑張ればいいんだし?　つーか気にすんな?　あは　あはははは；」


「む…　出来る…!」
「チャーミー、間違ってもあのネェちゃんだけは怒らすんじゃねえぞ…」
「…わかった〜」


「フン.」


「マジで殺られるかと思ったぁっ；」
「毎度毎度、後先考えて物言えって…」